粉瘤について

紛瘤(ふんりゅう)は顔面、背中、臀部など体のいろいろなところに出来る良性の腫瘍です。はじめはニキビのような小さなふくらみですが、放置すると少しずつ大きくなります。ニキビと違ってある程度大きくなってもあまり症状はありませんが、触ると硬く、時として臭い匂いがする場合もあります。また、できもののふくらみの中心に毛穴のような点が見えることも特徴的です。

皮膚と付着して袋ができ、袋の壁から内容物が産生されて溜まってくることで大きくなります。この内容物は垢のような物質でボソボソとした粉のような状態であることから粉瘤と呼ばれます。

症状がないため、放置されていることもよくありますが、大きくなってくると身体にとっては邪魔な存在ですので、炎症を起こして袋を破ろうとする反応が起きることがあります。そうなると腫れてとても痛く、場合によっては破れて内容が流出することになります。そうなってしまうと麻酔が効きにくくなるだけでなく、全体を除去することもできなくなるため炎症を起こしてしまう前に早めの対策を取った方が賢明でしょう。

それ、粉瘤ではありませんか?

チェックポイント

  • 数年前からある
  • 症状はない
  • だんだん大きくなってきた
  • 中央に毛穴のようなものがある
  • 触ると臭い
  • 炎症を起こし白っぽい内容物が出てきた

この中のいくつか当てはまるなら粉瘤の可能性があります。

治療法

1

局所麻酔を行い小さな穴を開け、腫瘍の中身を押し出す

長所:傷が小さくて済む。
短所:袋が取り切れない場合や内容物が残ってしまい再発する。

2

切除:局所麻酔を行い摘出

長所:袋ごと除去できるので再発しない。
短所:腫瘍の大きさに応じて傷が残る。

3

放置

長所:現時点では傷が残らない。
短所:徐々に大きくなり場合により悪化することがある。

Q&A

Q. 自分で中身を押し出してもいいの?

時々、粉瘤の中身を自分で押し出す人がいます。一時的に小さくなりますが、内容物のすべてを押し出せるわけではありませんし、袋が残っていると再発しやすいです。特に炎症が起きた時に力強く押すと袋の一部が破れて周囲に拡散し、粉瘤が増える可能性があります。できれば医療機関で処置を受けたほうが良いでしょう。

Q. ガンなど悪性化する?

粉瘤は良性の腫瘍です。数十年単位で経過した粉瘤の一部が癌化した報告もありますが、珍しいケースでしょう。

Q. 放置していてもいいの?

粉瘤は症状が乏しいのでかなり大きくなるまで放置している方もいます。ただし、できている部位によっては大きくなってくると日常生活で刺激を受け、炎症を起こすことがあります。そうなると痛みを伴ったり、知らないうちに内容物が流失したりといった事態になります。また、大きくなってから手術となると傷も長くなりますのであまり大きくならないうちにご相談ください。

Q. 傷は残るの?

皮膚の一部から生じる腫瘍なので腫瘍の大きさにより傷が生じます。しかしながら形成外科的な手術を行うことでできるだけ目立たない傷になるよう心がけています。

季節の変わり目や多忙な時に以前からあった粉瘤が炎症を起こしてから受診される方は少なくありません。そうなると、局所麻酔も効きにくく痛いですし、腫瘍のすべてを取り切れない場合もあります。

もし、長期間放置している粉瘤があるようでしたら、時間に余裕があるときに除去されることをお勧めします。あなたにとってどの方法が最適か、まずは現在の症状をご相談ください。当院では形成外科的な手術を行い傷ができるだけ目立たないよう心がけています。

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