院長コラム

ビフォー、アフター写真の件。

ニュースでも取り上げられたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、

2018年6月からホームページ上で美容外科のビフォーアフター写真(手術前、手術後の写真)を掲載することができなくなります。

これは、美容外科ホームページのビフォーアフター写真を見て手術を受けたのに写真通りではなかった、という苦情が数多く消費者庁に届いた経緯からの対策です。

本来、病院やクリニックなどの医療機関は広告できる内容に制限があります。

広告として掲載できるのは施設名や国で定めた範囲の診療科名、電話番号や住所程度です。

ところが、ホームページは見たい人だけが自分の意思で閲覧しに行く媒体なので広告ではない、と判断され、

掲載内容は自由でした。

その結果、中にはオーバーな表現であったり加工したビフォーアフター写真を掲載する施設もあったということです。

 

日ごろ馴染みのない美容外科を受けようと考えた時、確かに写真で、これがこうなります、という説明があった方が

わかりやすいと思います。

ただ、人の顔などはかなり個人差があります。骨格や皮膚、皮下組織、表情筋の動き方など人それぞれです。

そのため、単純にこの手術を受けたらみんながそうなる、とはいかないこともあります。

また、広告的効果を狙って掲載する写真ですので、見た目のインパクトのある症例、はっきり良い変化が出た症例を

載せる傾向にあっても不思議ではありません。

 

当院ではビフォーアフター写真はこれまでほとんど掲載していません。

写真があった方がわかりやすいようにも思えますが、その手術による結果はその写真に写っているモニターさんの顔での変化であって、実際に手術を受けるあなたの顔がそうなるわけでもないのです。

そのため、実際にお顔を拝見して、皮膚の動きや余裕、その他色々を考慮しながら

ご一緒に方針を検討したほうがよいと考えています。

皮膚をつまんだり引っ張ったりすることである程度のイメージはつかむことができると思います。

 

わざわざクリニックを受診するのは面倒なことです。

とはいえ、簡単には元に戻せない手術だからこそ時間をかけて検討すべきだと考えています。